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強度・硬さは“熱”で決まる|設計者のための熱処理技術講座に参加しました

2025年9月2日・3日(2日間はオンラインで受講)・12日(実技)の3日間にわたり、ポリテクセンター岡山にて開催された
「鉄鋼材料の熱処理技術」講習に参加いたしました。

本講習では、鉄鋼材料における熱処理の基礎から応用までを、座学と実習の両面で学ぶことを目的とした内容で、
特に「設計者目線で理解すべき熱処理の原理とその効果」に焦点が当てられていました。
実習では以下のような貴重な体験ができました。

  • 焼入れ・焼戻しの工程体験
  • 金属組織観察用試料の作成
  • 顕微鏡による組織観察と測定
  • 火花試験による鋼種判別
  • ミルシートの読み方実習
  • Fe-C系平衡状態図の理解と応用
  • 強度・硬さ・靭性など、設計における材料特性との関係性の理解

熱処理が金属の特性に及ぼす影響の大きさを改めて実感し、
単に形を作るだけでなく、「使える強度」や「狙った硬さ」を設計段階から考慮する重要性を学びました。

また、講習の場では若手エンジニアの方々と共に実習を行い、新鮮な視点や積極的な意見交換から、多くの刺激を受けることができました。
世代を超えた交流によって、自身の知識を見直すと同時に新しい学びを得られたのも大きな成果でした。

今回の学びを、より高度な機械設計やトラブル解析、コスト・性能両立の提案に活かしていけるよう、今後も技術力向上に努めてまいります。